俺が十刃最強だ
さてと。十刃シリーズ第3弾はノイトラ・ジルガです。
自称十刃最強の人。
正直なとこ彼は好き嫌いが分かれやすいタイプだと思う。
いい人って要素があんまない上に少し小物感もあるからな…これイケメンならまだ顔で許されやすいんだがまあイケメンからは少し逸れた感じだからなあ。ただ背景とかキャラ付けとか掘り下げてくとけっこう魅力も見えてくるタイプだと思うんだよな。
エド君「俗に言うスルメ系か。」
まあそういうとこだな。正直個人的にもあーこいつはもしかしたらあんま好きにはなれないかもしれないと途中までは思ってたんだわ。
さて。ここで問題です。自称最強の彼の数字はいくつでしょうか?
エド君「最強に固執するとこ見ると1じゃねぇな。とはいえそこそこの強さでトップを狙おうとするタイプだろうから…3辺りか?」
それくらいならよかったんだけどなあ。
ちなみに3はハリベルという十刃唯一の女性なんだが…ちょっと彼女は語ろうにも自分の持つ情報少なくて語りにくい。
全員語りたさはあるんだが作品の履修範囲と各々の出番量もあってちょっと語れないとこあるんだよなあ。6とかまだ話続いてそうだし。8はなんか過去話がよくわかってないし。9はどっちかというとガワにしてた人との話がメインなとこあったし。7も相手が悪くてあんま活躍しなかったし。となるとあと2と10くらいなんだよな現段階で話せるの。
というわけで正解は5だ。
エド君「…5?」
ああ。5だ。
こんな感じで舌に数字が入ってるぞ。
エド君「…コイツ5番目でその自信どこから来てんだ…?」
まあ…最強はともかく最硬ではあったけどな。
ちなみにだが彼…結構でかい。
215cmある。
エド君「でかいのレベルじゃねぇだろ…」
なおウルキオラは169cmなので二人が対話するとこんな感じになる。
首や腰への負担すごそうだな。
連れ去られた織姫はウルキオラが様子見てるんだがペット呼ばわりである。
さらにはどこまで躾けたとも言ってくる。
これが初めて話すシーンって感じだから第一印象あんまよくないのよな。
そしてグリムジョーと一護の戦闘で傷を負ったグリムジョーにいきなり襲いかかりグリムジョー死にかける。
エド君「不意打ちってとこか。」
同じ十刃同士でもお構いなしってとこからも仲間意識とか特にない感じ出てくるんだよな…
まあこんなんだったから印象が良くならないどころか悪くなる方面なんだわ。
まあ卑怯な手で戦うって戦法自体はそれも1つなわけだけどな。
プリキュアの変身中でも容赦なく攻撃してくるタイプだと思う。
エド君「それはやったらいけない暗黙のルールだな…」
かつてネリエルという十刃がいたんだがノイトラはザエルアポロ(8番の十刃)と共に仮面を割り子供の姿にして引きずり下ろしてたり彼女の連れていた従属官の仮面を無理矢理剥がしたりということもしている。
なんかネリエルのこと気に入らなかったみたいだな。
雌が雄の上に立つことが気にくわないみたいなこと言ってるんだが…結局ハリベルが上にいるからなあ…
まあ彼の場合ネリエルへの負の感情が拡大した結果の発言な気もするが。
そんな彼にも従属官が一人いる。
テスラ・リンドクルツ。
エド君「やけにイケメンだな。」
忠誠心が高すぎて身を挺して守りに行ったりノイトラが攻撃されると冷静さを欠いたりすることもある。多分ガチ勢。
エド君「そういやこいつら両方とも眼帯してるな。」
そうなんだよな。
実は昔は眼帯してなかった。従属官になってからっぽい。
これも忠誠の現れなのか戦いの中で負傷したからなのか…
ノイトラ自身はそんな扱いよくはないんだがテスラがほんとにまずいときには逃げろと声を荒げるとこもあるんだよな…なんだかんだ大切なんだと思うぞ。
そういや前に十刃には司る死の形があると言ったな。
彼の場合は絶望なんだ。
まあけっこうこれもわかりやすいタイプだと思うぞ。
彼の思想がかなりそこに沿ってるからな…
実は昔は第8十刃だったんだ彼。ネリエルが第3のときの時代だな。
謎の襟も当時はなかった。
髪も今より短めなんだよな。
エド君「そういやネリエルが気にくわなかったと言ってたがそこら辺の理由ってあるのか?」
なんか自分よりも弱いからつきまとってきてたのがうっとうしい感じだったみたいだな。
実際ハリベルのほうにはそこまで突っかかることはないんだよな。まあ仲はそんなよくなさそうだが。
彼が抱える絶望は自身達の存在のあり方そのものにある。
破面は虚(ホロウ)の上位種的存在なんだがまあいろいろ抱えた悪霊的なわけで…
そんな彼は自身の存在に救いなどないと思っている。ならいっそのこと死んでしまいたい。でも死ぬなら戦いの中でがいい。そして倒れる前に息絶えたい。強くなればそんな相手とも戦える。戦闘狂に見えてけっこう後ろ向きな感情なんだよな。
ほっといてほしいのに勝手に弱くてほっとけないとつきまとう感じだし対等には見てないからなあ。
なお眼帯の下は孔が空いてるようだ。
相手が目潰しすれば隙ができると刺したはいいが目がなかったという。
エド君「なぜ見えてる右目にしなかった。」
あれはちょっとツッコミどころあるな。
虚は全員どこかしらに孔が空いている。
下級のやつは大体胸の辺りで破面レベルになると位置も様々になるとか。
死神に救われなかった苦しみから心を無くし、それによって胸の孔が開き、失くした心は仮面や固有の能力に変化する…らしいが破面化の際に位置が変わるのはなんだろうな。破面まで行くと死神に近くなるからある程度心も持ってそうだがどこか病んでる気もする。
帰刃の解号のかっこよさは死神破面含めて最高レベルだと思う。
実は彼…カマキリのモチーフにすごい忠実なキャラ付けされてるんだわ。
カマキリって前脚を持ち上げて待ち伏せするんだがその姿が祈ってるみたいって言われてるんだ。そこからサンタテレサって呼ばれたりもするらしい。
エド君「言われてみればなんとなく見た目もカマキリっぽさあるな。細長さとか。」
これも目付きが悪く細身の姿で、陰険かつ嫌味な性格の人物を男女問わず「カマキリ」と揶揄するとかそういうのからきてるっぽい。
他と比べても明らか目つき悪いからなあ。
あとカマキリって雌が雄を食うんだとか。交尾時とかに起きやすいらしいぞ。
エド君「それであの発言と言うことか。」
あとは武器なんだが刀というより斧っぽいのも多分蟷螂の斧って言葉から来てる。
蟷螂の斧…力のない者が、自分の実力もかえりみずに強い者に立ち向かうことのたとえ。
カマキリは自分より明らかに強い敵にでもその前脚を振りかざして立ち向かうのだとか…
ここら辺の設定がなかなかに面白いんだよな。
帰刃後は腕が4本になり武器も鎌状になる。頭から生える角が三日月っぽいんだよな。
エド君「そういえばカマキリといえばカマキリと月という話がアフリカの方にあったな。案外あのでけぇ襟も満月モチーフかもしれねぇぞ。」
マジかこんなとこにも入れてたとは…やっぱ掘り下げが面白いとこあるな…
ちなみに最終的には腕は6本に増えるし腕だけなら再生も可能。そのうえ皮膚が硬いから生半可な攻撃は通らないしそもそもその腕から振るう鎌で妨害される。
こう書くとなかなか強そうなんだけどな。
彼は容赦も情けもないタイプだ。だから敵には慈悲を与えず倒すし自分が情けをかけられることも嫌う。そんな彼は相手との戦いでボロボロになるんだが相手は自分を殺そうとしない。そのまま去ろうとする。でも情けをかけられるのが嫌だから最後の力で襲いかかる。そこを斬られ息絶えたのだ。
こっちからしたらそんな無茶しなかったら死ななかったのになあとも思うが彼自身は強い敵と戦い死にたい。斬られ倒れる前に息絶えたい。そんな思いを抱えてたからそういう意味じゃ救いのある最期だったんだよなあ…
エド君「彼からしたらまさしく死は救済だったわけか。」
そういうことだな。
倒れていくノイトラと目を開いていくネリエル(ネル)の対比がなかなかにいいこのシーン。
まあ個人的に一番つらかったのは…
主の死を涙ながらに見つめる様は見ててしんどかった。
自分の存在に救いはないと絶望していた男はその人生の最期に自分の求めた死を迎えることができたのだ。
対戦相手もそんな彼との戦いを愉しかったと評してるからなあ。まあ彼からしたらそれはかなり救われたんじゃないかとは思うわけだ。