2020/08/11

アイカツ!はどこにいってしまうんだろう~過去の作品編~

 今回はエド君との会話をお休みしてちょっと真剣な話。

アイカツ!という作品を知っているだろうか。

国民的アイドルオーディションというキャッチコピーのアイドル作品だ。
2012年10月からアニメとDCDで登場したこの作品。実は私はこの最初期の1弾からプレイしていたかなりの古参勢だったりする。
1弾の頃はまずポップのドレス自体がなかったという話はどれくらいの人が知っているのだろうか。
アイカツが有名になったのにはユリカ様もとい藤堂ユリカの登場が大きい。

かという私もユリカ様推しなんだよな。
吸血鬼キャラを演じる努力家な女の子。ツンデレなところも人気なポイントだろうな。

アニメはCGを使ったライブシーンが特徴的な作品で1期の頃はそこまで綺麗じゃなかったんだが2期に入ると一気にアニメのデザインに寄りクオリティが上がった。



2期では星宮いちごから3期の主人公となる大空あかりへのバトンタッチを描く物語がちりばめられている。いちごにはアイドルとしての才能があり、最初のライブでスペシャルアピールを出したがあかりは過去に一度オーディションに落選、歌もダンスも正直なところダメダメな女の子だった。


当時はいちごの真似してて自己紹介で星宮いちごですと言ってしまうようなシーンもあった。
そんな彼女がアイドルとして成長し主人公になっていく物語が2期だといえる。

自分の道を見つけて髪を切り努力を重ねスペシャルアピールを出せるようになるまでの過程はかなり丁寧に描かれている。
このアピールを出したときの曲がハートのメロディーというものなんだが歌詞の中に

かんちがいしないで 特別じゃないの
わたしは普通のオンナノコ

というフレーズがある。元々はあかりの曲ではないんだがこの歌詞こそがあかりという少女を表す言葉なんだろうなと思った。


ぜひ聴いてほしい。

そして3期、4期を通して普通の女の子だったあかりは学園一のトップアイドルへ上り詰める…まさに努力型のアイドルだ。

そんなあかりの物語を描ききったアイカツは新たにアイカツスターズ!として世界観が変わる。


いちごやあかりの活躍はフォトカツというアプリのほうでメインになり(現在サービス終了済み)新たに虹野ゆめへバトンが手渡された。

正直なところスターズは賛否のある作品だったといえるだろう。
前作アイカツのベースにあるのは優しい世界だった。
仲間として支え合い時にはライバルとして競い、オーディションに合格すれば祝福し悲しい時に励まし合うような世界だった。
しかしスターズの世界はS4と呼ばれる存在になるために常に競い合うような縦社会といえた。主人公のゆめには秘めた力があり、1話の時点でその力を発揮したのだがその次のライブではその力が発動しなかったことにより陰口を言われてしまうというシーンが序盤にある。このシーンを見たときにこんなのはアイカツじゃないと感じた人も出てきた。

さらにこのスターズにはM4と呼ばれる男性アイドルも存在していた。
これは私にはかなりの問題になった。私の中ではアイカツは女の子同士の物語であり男性はデザイナーや教師などのアイドルを支える存在であった。そんな中に普通にアイドルをしている男がいる。百合としての概念が崩れてしまう。そんな考えがあった。
案の定その男達はゆめたちアイドルに寄ってくる。それが正直不愉快であった。
百合に男を入れるなと言うがこのとき私はそれを実感した。

また2期で登場したライバル校では一人のアイドルが絶対とでもいうような絶対王政のような環境がありとりめくメンツもその人をたたえる。実力がなければ問答無用で蹴り落とされる。そんな世界観だった。結局最終的には改心はするのだがとにかくスターズは厳しい世界だったといえる。

私の中で特徴的だったのがゆめとローラ、二人のアイドルが戦う回なのだがローラはどっちが勝っても恨みっこなしだと話すのだがいざ負けると祝福もせずそのまま立ち去ってしまうというシーンがある。このシーンが決定的な違いを見せたなと感じた。
この回でもゆめは力を発動するのだがこれがまたリスクのあるものという重い設定がある。実際の所ローラとの対決の際もこの力で勝ってるのだが副作用が強くこの力を使いこなせず過去にアイドルを引退したという子もいる。重くね?
あとローラはこの後も負けまくる。基本報われることが少ない不憫なポジションでもある。
全然優しい世界ではなかったこともあり、賛否分かれる作品ではないかと思う。
特に初代アイカツの世界観が好きだと苦手となる可能性もあるかもしれない。

まあなんだかんだ最後まで見たんだが。M4メイン回はスルーしたけど。

そしてアイカツフレンズへとバトンは受け継がれる。


この作品では二人一組のフレンズを組み活動するというのがメインであり、そういう意味では百合度は高いといえる。
この作品からライブシーンにやたらSEが多用されるようになったんだが正直あんまり好みではない。SEうるさいんだよな。
そんな感じで途中からはあんま見てないんだよな。DCDはしてた。
ただあんま否定的な反応は見かけなかった気がする。
主人公は新人声優だったけどキャラ設定的には良いと思ったし今まで歌唱担当が別でいたのを声優が歌うスタイルに変えてきたのも私としてはありだと思う。


そんなフレンズの世界観から地繋ぎのオンパレードは過去作品のアイドルが集合するまさにお祭りな作品だった。


新たな主人公らきがいろんなアイドルに出会い自分だけのドレスを作り上げる物語なんだが少し話が短い。1期しかない上に2クールで終わっている。
今までの楽曲のカバーやら作品の垣根を越えた曲などはテンションあがった。
ただいちごたちのデザインやライブモデルがフレンズ準拠になった点は少し複雑だったりする。
その後Web限定で音城ノエルを主人公に加えた話が出たんだが話もあまり多くなくライブパートが一切ない回もあったりでまあ繋ぎ感覚なんだろうなという感想だった。

長くなりそうなので新作の話は別の記事で。